あふとfoobar2000の連携


本来foobar2000は関連付け起動やファイラからの呼び出しにはあまり使われないプレイヤーだが、決して使えないわけではない。foobar2000の設定を少し変えてやることで、ファイラとの親和性が格段に上がる。最初に、foobar2000側で以下のように設定する。


まず、新しい空のタブを作る。コマンドラインで渡されたファイルの受け取り場所として使われるので、名前は「CL」や「CommandLine」などの分かりやすいものにしておくこと。


次に、「Foobar2000」→「Preferences」と開いて、ツリーの「core」のプロパティページ内にある「Always send to playlist:」にチェックを入れ、横にあるテキストボックスに先ほど作成したタブの名前を入れる。このとき、「Enqueue incoming files by default when adding from commandline.」にチェックを入れておくと、ファイラからファイルを送った際に取る挙動が「再生」ではなく「プレイリストに追加」になる。個人的にはチェックオフがおすすめ。


ここまでできたら、次はファイラ側の設定になる。とりあえずここでは「あふ」を使うが、同種のファイラでも変数の書式を変えればそのまま使えると思う。


あふからfoobar2000にファイルを渡す書式は、以下のようになる。

foobar2000で再生
foobar2000.exeへのフルパス)"$P\$F"
foobar2000にファイルを追加
(foobar2000.exeへのフルパス)/add "$P\$F"
foobar2000ディレクトリ内の全ファイルを追加
(foobar2000.exeへのフルパス) /add "$P"


注意しないといけないのが、あふの変数である「$MF(マーク済みファイル)」は使えないこと。あふからfoobar2000にファイルパスを渡す際にこの変数を使うと、ファイル名に空白が含まれていた場合にファイルが正常に追加されない。「$P\$F」及び「$P」はファイル名に空白が含まれていても問題なく動作する。


もう一つ注意しなければならないのは、あふからfoobar2000のプレイリストにファイルを送った際、それまでにfoobar2000側で「Always send to playlist」で指定したタブにすでにファイルが存在した場合、プレイリストからそのファイルがすべて消えてしまう(あくまでもプレイリスト上で)こと。あふからfoobar2000にファイルを送った後は、別形式にエンコードしなおすなりタグをつけるなりの必要な処理をできるだけ早く行い、普段利用しているプレイリストに移動させるようにすること。


あふからは、(それこそ旧バージョンのWMPのように)foobar2000を単一の曲を聴くために使うのが有効。そういう観点から言うと、ファイルを追加するたびにプレイリストが初期化されるのは、プレイリストが肥大化しないという長所になりうる。


2004-07-05(Mon) 15:48